整体とマッサージは、両方とも身体の不調を改善するためのものですが、その考え方・アプローチ・効果は異なるものがあります。整体とマッサージの違いについて説明します。
整体は身体の歪みや不調の根本原因を見つけ出し、それを改善することを目的としています。身体の構造や関節の動き、筋肉のバランスなどを調べ、本来の動きをしていない筋肉に対し、不調を改善するための特別なテクニックや手技をつかいながら、身体の本来の機能を取り戻します。
例えば、腰の辛さで整体に行ったときは、
- いつから痛いのか、何か原因はあるのか?
- 今まで痛くなったことはあるのか、どんな治療をしたことがあるか?
- どういう動作、どういった場面で痛むのか?
などが詳しく問診されます。そして問診に基づいて、
・今回の腰痛が今どういう状態か。
・良くなるまではどのくらいの期間がかかるのか。
についての説明をされます。
つまり、整体は身体全体を検査し、痛みや不調の根本的な解決を目指す施術と言えます。
これに対し、マッサージは、身体の筋肉や組織に直接的な圧迫や刺激を加え、リラックスや血液循環の促進、筋肉の緊張緩和などを目的としています。
筋肉のコリや緊張をほぐすことで、精神的にリラックスでき、ストレスの軽減を図ります。また、血行促進し代謝をあげることで疲労の回復につながります。
腰の辛さでマッサージに行った場合(強い痛みがあるときや、炎症のあるときはマッサージの対応はできなくなる場合があります。)
- どの辺に疲れがありますか、痛みはありませんか?
- 強い刺激の方がいいですか、あまり強くない方がいいですか?
といったことを聞かれます。
その後、施術に入ります。
・手技的にはマッサージは身体の表面にアプローチし、特定の部位を重点的にほぐしていきます。
まとめますと、
・整体は身体の歪みや不調の根本的な改善をめざすもの
・マッサージはリラックスや疲労の解消を求めるもの となります
患者さんが身体の不調を改善したいときは、その不調の原因や性質に応じて、また、根本的に症状を繰り返さない状態になりたいのか、もしくは今の疲れをとりたいのか、整体とマッサージの違いを理解したうえで受診されると良いかと思います。
整体とマッサージについての違いをあげてみましたが、必ずどちらかに分かれるわけではないですし、施術の方法は術者の力量によるところもあります。
当院では、患者さんの症状やニーズに合わせて、さまざまな施術方法を提供しています。お身体の状態やお悩みに合わせて、適切な施術をご提案させていただきますので、どうぞお気軽にご相談ください。